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「お前達。訓練で鍛えた腕前見せてもらうぞ。」
赤いアーマーの男が笑いながら言った。
「大将には負けないですよ。」
「若造が何をほざくか…」
「タジキ。あまり言うと帰ってきてから殴り飛ばされるぞ。」
「げ…それは嫌だな…」
クロエルは体を前のめりにした。
発射台のレーンの先からまたレーンが現れ、その先は空へと曲がり遥か彼方まで伸びた。
「長いなぁ…」
「途中で墜ちたら洒落にならんからな。」
【スタンバイ】
「うぉ!始まる!」
タジキは急いで構えた。
「俺からスタートだな…」
「墜ちるなよ?」
「馬鹿にするな。」
二人は顔を見合わせ少し笑った。
【レディ】
「航空自衛隊!クロエル隊員!発進します。」
【スタート】
その瞬間レーンの上を凄まじい勢いでクロエルは滑り出した。
足元の機械は勢い良くクロエルの足を掴み垂直へとなった。
重力が凄い中クロエルは只ひたすら前を…空を見つめた。
そして勢い良くレーンから飛び出しその勢いのまま空を…地上へと飛び出した。
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