神様が住む楽園

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ねぇ。 ねぇ、ってば。 アナタは…神様って信じてる? 神様。 仏様。 イエス様。 関係ないけど… ビリケンさん。 個人的に好き。 ボクはすごく信じてるの。 うん。 毎日、毎日、本当に退屈だから、なんか死にたくなっちゃう。 だって、世界に愛はないし。 こんなに不幸なボクを救ってよ! って、いっつも願ってるんだけど、その姿の片鱗すら見せてくれない。 退屈って、本当に残酷。 奇跡も意外性もドラマもスリルも…□▲※@?まったく無縁なんだもの。 きっと、きっと。 ずぅーっと退屈なまんまシワシワのお婆ちゃんになって、古びたアパートで孤独な昇天を迎えちゃうんだね。 あっ! 今日ね、今日ねぇ。 ないしょの話なんだけど、特別に教えてあげる。 学校の帰り道にキレーな虹を見たの。 だから、ちょっぴりシアワセなんだ。 まっすぐのびた七色の橋が真っ青な空に吸い込まれてた。 あぁ。そうなんだ。 確信したの。 この橋の向こうに神様が住む楽園があって、ボクを導いてくれてるんだって。 でも、愚図だから登り方が分かんなくて、アッと言う間に消えちゃったんだ。 がっかり…。 あーぁ。 誰かこんな退屈を吹き飛ばしてくれないかなぁ?
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