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しまった▲※@□!
オドオドしてる。
ヤダ…。何だかイジめてるみたいじゃない?このシチュエーション□▲※@★
今度は裏声の優しい声音で話しかけてみた。
「転校生なのぉ★@?」
「うん…。」
そういえば、今日から登校するはずだった転校生が来ない、って先生が騒いでたっけ…。
「あーんなトコで、何してたの?」
さっきまで彼が座っていた幹を指差してみる。
「あ、あの…。」
やっぱり、モジモジモジモジモジモジ@※▲してる…。
可愛い…。何か甥っ子のあっちゃんみたい。
「ボクは依子。キミは?」
さっきは振り払ってしまったけど、友好のシルシとして親愛なる右手を差し出した。
「僕は新汰(あらた)…。」
握りかえすその掌は想像通りに、柔らかくて、とても温かかった。
「じぃちゃんと…。じぃちゃんと話してたんだ…。」
「え?@★★@□??」
「あ、あの…。木に登って空を眺めてると、天国のじぃちゃんと話してるみたいな気持ちになれるんだ。」
新汰が初対面のボクに重要な秘密を打ち明けてくれた気がして…なんだか嬉しかった。
きっと同級生に話したら、きっと笑われる話。たぶん。
「今日はいっぱい話せた?」
「うん。学校へ行こうと思って歩いてたら、あの木が見えて…。気が付いたら夕方だった。」
そうだね、新汰。
きっとこの空の何処かに神様が住む楽園があって、新汰のじぃちゃんは幸せに暮らしてるんだね。
「明日は…学校くるぅ??」
「うん。たぶん…。」
さっきまで「シラナイコ」だったのに…なんか姉弟みたいに…双子みたいに…深い深いタマシイの繋がりを感じてしまう。
「じゃあ…明日ねっ?」
もうすぐママが帰ってくる時間だ。手伝いしなきゃ叱られる…。ヤバイ@★★□※!
「うん…。」
「バイバイ、新汰っ!」
新しい「トモダチ」は、いつまでも、いつまでもボクの後ろ姿を見送ってた。
ココロガアタタカイ。
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