真夜中のケイタイ

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「ふぅ…。」 髪の毛をタオルで乾かしながら、テレビのスイッチを入れてみる。 ぴっぴっぴっぴっ…。ぷちっ。 タイクツな番組ばっかりぃ。う~~んっっ。あぁっ! マンガ飽きたしぃ…期末テストの勉強なんて…ヤル気まったくゼロ。 「あぁーあ、退屈だよー。」 手足をバタバタしてみたって、なんにも変わんない。 ママぁ…あの男とセックスしてるのかなぁ? キモッ! 想像したら…またチキン肌になった@へ@★※。 そうだ。ココロ静かに携帯でもイジろう…。うん。 最近、ハマってるサイトにアクセスしてみる。 唯一仲良しのイトちゃんに教えてもらったSNS。友達も増えたし、なかなか退屈しのぎにはなるよ? 「暇ダヨォ…。」 ヒトコト入れたら充分。仲良しの子達が話しかけてくれる。 ボクは「彼」の登場を待ちわびてた。イニシャルだけの「K」。頼りになるアニキぃ!みたいな存在。 県内に住んでるサラリーマン。 年齢は27歳…かなぁ?。 まったく正体は見えないけど、ボクみたいな「コドモ」の相談にも優しく答えてくれる。 仕事が忙しいみたいで、最近はコメントを残してくれないけどぉ…。 ん▲□★? 来たっっっ@~@! 「久シブリ!」 いつも通り、短いコメントが書き込まれてる。 どうしようかなぁ。 メールしようかなぁ。 直メはしてないけど、公にしたくない相談は、サイトのメールでやり取りしてる。 今夜は誰かに「トモダチ」との出会いを話したかったんだ。
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