子供…

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子供…

私は、現在2才になる子供を持つ母親です。 夫には先立たれ…毎日…仕事…家事…仕事… 気がつくと私は、台所に座り込んでいました。 手には包丁を握り締め… 頭は何も考えられない…考えたくない… 不思議と恐怖はなく…ゆっくりと目をつぶると… すぅーーっと冷たい包丁を持った手がのどを目掛けて近付くのがわかりました。 その時に子供が起きたのでしょうか… パタパタパタ…と足音を立ててやってきました。 そして、包丁を持っている私を見てこう言いました。 『お母さん…僕明日の晩ご飯ハンバーグがいいな。』 私は我に帰りました…この子が頼れるのは母親の私だけ…そう思うと手足が震え出しました… それを見ていた子供はこう言いました。 『僕ね…お母さん大好き!!』 その瞬間に私は、涙があふれると同時に生きる希望を取り戻した気がしました。
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