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「三条君は直ぐに追い出されたわ。でも毎週毎週来るのよ日曜日に。家に入れなくても家の前で土下座してるのよ、バカみたいでしょ?」
「でもね……まったく会話した事がない三条君が必死に頭を下げているのを見ていたらね……」
そこで美鶴母は顔を赤らめて「そんなバカが好きになっちゃったの」と言った
「三条君は家の前で、私は親の前で産まれて初めてお願いしたの。三条君とお付き合いさせてって。流石に家の内外で頭を下げるもんだから渋々認めてくれたわ」
美鶴は顔を真っ赤にしながら「わぁ」と声を洩らす
「でも結婚するまでが大変だったわよ。本当に認めてもらうまでね」
言い終えた美鶴母は微笑むと、美鶴のケータイが鳴った
美鶴はポケットからケータイを取り出してサイド画面を見ると、三神と表示される
鼓動が早くなるのを感じながら、美鶴は通話ボタンを押した
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