日常

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「さて、それじゃあ私もそろそろ帰ろうかな」 よいしょ、とおじいさんは腰を上げた。 「じゃあ、またな。おまえも元気でな」 杖も使わず、危なげない足取りで階段を降りていく。 その姿をみて安心した。まだまだおじいさんは若い。 夕暮れ時の高台に一人。写真から切り取ったような、見事なオレンジ色に染まった町並みを見て思う。 さて、明日も晴れてくれるかな。
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