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「紹介するね!彼氏の飯田匠君。で、こちら私の親友の早川紗奈ちゃん。二人共仲良くしてね♪」
亜希が明るい声で紹介してくれた。
彼は『どうも。』とだけ言って、亜希に視線をやった。
私も『ど、どうも…。』としか言い返せなかった。
亜希の彼氏は思った以上に顔もスタイルも良かった。
頭が良くてスポーツ万能。亜希にぴったりの人だと正直に思った。
亜希が夢中になるのも分かる気がした。
やっぱり3人で下校は、ちょっと辛かった。
いつも亜希が真ん中に立って、会話をしていた。
2人はいつも仲良しだった。
知らぬ間に、嫉妬心が募っていった。
私の…亜希なのに…。
それでも私は今までと何ら変わりない立ち居振る舞いで過ごした。
自分では何も変えられないと知っていたから。
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