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知らせを受けた週の土曜日。 練習試合当日━ 場所は相手側の湘南東高校グラウンドだ。 沢田「いっやー!!しっかし暑い!!その上にこの潮風の匂い!!夏ッスネ!!」 ガシッ! 拓実「うるせーんだよおめーは。」 車いすで拓実は沢田に体当たりをした。 沢田「痛い!!」 浩太「し~か~し~こりゃすごいね。」 そう言った浩太の視線の先には 「神橋涼君高校ランチェス全国大会出場!!!」 という垂れ幕が校舎の屋上から誇らしそうにその身に風をうけバタバタさせていた。 音西「僕らも全国出たらあんなふうに扱われんのかなー。」 松澤「先輩達の名前でたら俺らも鼻高いよな!」 そんな会話をしてる二人に由加里は言った。 由加里「コーラ!!先輩頼みじゃなくてあんたら自分で出なさいよ!!そんなんじゃ一生あいつらに勝てないわよ!」 松澤「すっすんません!」 悠人「いーこと言うじゃん由加里!でもな?お前ら,来年は俺の名前があーゆー風にのるから楽しみにしてな。」 決まった・・・・そんな感じで言う悠人に爆ギレした由加里がキシャー!という効果音と共に爪をたて引っ掻く動作をする。 そんな時一人の男が白川ランチェス部に近づいてきた。
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