指令-2-

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ちら、とチケットを見る。 明日の始発のチケットだった。 帰って、急いで 用意しなければ… 家に着き、いつものスーツケースに手当たり次第荷物を詰めてく。 そして荷造りしているうちに朝になってしまっていた。 時間がないが、コーヒーを落として飲む。 これは、毎朝の日課なのだ。 ~♪ ケータイから陽気な音楽がなる。 「はい、もしもし?」 「あぁ、ミック、起きてたか?」 電話の相手はボスだ。 「はい、ボス。起きてましたよ?」 「そうか、では、迎えの者がいるから、そいつに乗って空港まで行きなさい、」 これは、いつも寝坊する俺への配慮だろう。 ボスはこういう事にまで気が利く人だ。 「はい、ボス。」
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