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『 愛へ
愛がこの手紙を読んでいる頃、俺はもうこの世にはいないと思う
あの時は酷い事言ってごめん
実はあの日俺は職場にはいなかったんだ
本当は病院に居たんだ
あの日の朝起きた俺は突然激しい胸の痛みに襲われた
今の医学じゃ治らないって言われたよ
もってあと一年だってよ
だから、愛と俺の子供が出来たって聞いた時、本当にすごく嬉しかったよ
でも、こんな死が近づいてる体じゃ愛と生まれてくる子供を悲しませるだけだった
だからあの日ああ言うしかなかったんだ
ごめん
1度でいいから俺達のの赤ちゃん見たかった
俺と愛の子供だからすごくかわいいんだろうな
ほんとついてないよ
正直死ぬのは怖い、でも俺には今まで愛がくれたかけがえのない思い出があるから十分
俺の事忘れんなよ?
俺はこれからもずっと愛を見守ってるから
絶対幸せになれよ
こんな俺と今まで一緒にいてくれてありがとう
優人 』
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