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陽太は声を聞いている内に少し落ち着き
真っ白の世界も多少見慣れ初めてくると
今度は陽太から声の主に問いかけた
「あの?僕が姫達の心を開く事出来ないと、この世界は壊れるって、僕のいた世界もいずれ壊れるって
どう言う意味・・・ですか?」
恐る恐る聞く陽太に
声の主は静かに答えた
『この世界は全ての世界を生み出す源。その源が壊れる時その他の世界もまた壊れるでしょう』
「壊れるって僕の住む世界も消えて無くなるって事ですか?」
『いぃえ、消えて無くなるのは世界その物ではなく、感情が少しづつ欠如して行くと言う事です。心のない、そぅ今貴方がいるこの場所のような心に人々はなって行く事でしょう。
私は無、何者にも支配されず、何者にも侵されず、何者にも負ける事はありません
例えこの世界が壊れて行こうとも・・・・
無の世界だけは残るでしょう
しかし、無のいい所など一つもないのです
皆感情があるからこそ沢山の素晴らしい物を得られ
成長して行くのです。
喜び、楽しみも
悲しみや苦しみがあり、初めてその価値を解るように
全ての感情はとても重要です
私は私の世界を増やして行きたくはないのです』
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