第2の世界

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「どうしてそう思う?君はどうしてそう思うようになってしまったの? 父さんの兄さん、僕の叔父さんは夢ばかり見て母さんや父さんは嫌ってたけど、僕は叔父さんが大好きだったんだ その叔父さんは僕に言っていたよ 『夢があるから人は生きられる。 夢があるから希望が生まれる。 夢があるから未来を望む。 夢があるから挫折をしても、それを次の夢へと変える事が出来る。 それが夢だって。 ただ、今の人は今を生きる事だけに必死で それを忘れている人が多いだけだって 僕の母さんも父さんもそう ただ、今を生きる為に必死で 何を想い僕を産み、何の為に働いているのか、どうして生きているのか、 見えなくなっているんだって けど、夢があれば今は忘れていたとしても、いつか思い出す。 思い出した夢は大切な希望になるし想いになる。 だけど、最初から夢がなければ僕はこの世には存在していないんだよ』って そう教えてくれた叔父さんはもういないけど 僕は、叔父さんの言葉、教えてくれた事 凄く大切な事だったんだと今はとても思ってるよ だから、消えてなくなっていい存在なんて言うなよ 誰も必要としないなんて言うなよ そんな事は絶対にないさ絶対に・・・」
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