誕生日3

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『私達は、ミルジェネロシステムと言うモノを使い1年前にこの世界にやって来ました。』 『そして、ミルジェネロの影響を間近で受け、生き延びた人間、つまりアナタを探してここに来ました。』 ジムは喋りながら、ゆっくりと窓を開けた。 病室は7階だった為に景色が綺麗だった。 窓の外は一面草原のように平らだった、かすか向こうには海も見えた。 『ここ、どこ?』 思わずオレはジムに尋ねた、 『ここは、日本と言う島の大阪という場所です。』 オレはボーっだが、現実身を感じてきた。それほどまでに現実離れした光景が、窓の外には広がっていたからだった。 『誰も生き残ってないのか?』オレは思わずジムに尋ねた。 ジムは顔を横に振り、答えた。『いいえ、人類の3分の2は死にましたが、まだまだ沢山生き残ってますよ』 あまりに凄まじい事を淡々と話すジムに、少し距離を感じた。 そして『オレは何で生き残ってるんだ?』と一番気になる質問をした。 ジムは少し間をとって答えた。『実は、詳しくは分からないんです。』
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