0人が本棚に入れています
本棚に追加
カラダが痛い、まるで一週間ずっとベッドの上で寝てたみたいだ。
頭がボーっとする、
周りを見渡した…
誰も居ない…
殺風景な病室にベッドが4つ、ベッドにいるのはオレだけだった。
突然『ビィ~ッ』とブザーが短く鳴り看護士さんと母親が病室に入ってきた、
母親と会うのは半年振りだが、妙に懐かしさを感じた。
母親は複雑そうな笑顔で一言『誕生日おめでとうね、』
誕生日?
余り記憶にないがテロ事件が起きて、気を失ってから、数時間しかたってないのか?
『あぁ…ありがとう』と水分のないカサカサの口で静かに答えた。
一体自分の身に何が起こってここにいるのか理解しないまま。
しばらくして看護士さんが水を差し入れてくれた。
静かに水を左手で受けとった…?
左腕は折れてた…ハズ?
幻覚?
夢?
頭の中を自分なりに整理しながら、水を飲んだ。
めちゃくちゃ美味い!
余りに美味過ぎてビックリした。
入り口から当たり前のように、全身タイツの外国人が入ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!