君の背中を

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あの日の依頼の日から俺は、ダンテを避けるようにして教団に閉じこもった。 そしたら…ダンテに顔を合わせることもないし、苦しむこと、悩むことないからだ。 いきなりで驚いてるかも知れないけど…今は、会いたくない。 『……。』 「…ネロ。」 『ダンテ!』 「キリエに聞いたぜ。」 『何を聞いたんだよ。』 「俺のことで悩んでるって……その…悪かった。」 『何でアンタが謝る必要なんだよ。悪いことしてないだろ。』 「悪いことしてかも知れないから謝ったんだ。それに……。」 『それに…?』 「毎日いたネロがいないと調子狂って…何も楽しくないんだ。」 『…俺は、アンタがいるだけで調子狂ってる。』 ダンテの目を見つめて俺は、そう言い…少しの間見つめ合った後、腕を引っ張りダンテへ口付けをした。 そんな俺の行動に驚いて瞳を見開いたダンテを見て、顔をゆっくり離してニッコリ微笑んだ。 それに顔を赤くしてダンテは、背を向けて俺に「不意打ちは、卑怯だぞ」と言い少しだけ拗ねた口調だった。
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