ウズラの卵

初恋

私、初恋は幼稚園の時でございました

まぁオレの初恋話は置いといて

またしても小学５年生(小学５年生の話ばっかりでスイマセン)の時の話…

『ねぇ〇〇君、ちょっと視聴覚室に来て』

突然、放課後に大好きだったアノ子に呼び出し喰らっちゃいました(甘栗むいちゃいましたみたいなノリで)

夕焼けの綺麗な日でしたよ

当然もう何があるか予想つくじゃない？
オレは余りの嬉しさにアホ丸出しの顔になりそうなのを必死でこらえて

えっ？なに？

とかスカした雰囲気で返事したワケだ

顔はもうね、精一杯何で呼ばれたか分かんないみたいな表情を作ろうとしてんだけど
内心ハッピーなのに無理に顔作ったから
富士山のぼった後フルマラソンしてから出社したマックの店員のスマイルみたいなわけよ

んでアホ丸出しで視聴覚室に着きましてね

？

？？？

んん？なんかいっぱい女子が居る、ホント誇張じゃなく10人は居る

おいおい(照

いきなり皆の前でコクんのかよ(超照

疲れたマックの店員は必死に平静を装って待ってたのさ

でも

あれ？大好きなアノ子はみんなの輪の中に入ってっちゃった

でね

トコロテンが押し出されたみたいな感じで
輪の中から一人出てきたのさ(以後Ａ)

もちろんクラスメートだからね

知ってますけどね

まぁその…

良く言えばふくよかな彼女がね、歩み寄って来たのよ

Ａ『…好きです付き合って下さい』

私「え？…えっ？む…無理だよ…」

取り巻き『なんで？付き合ってあげなよ！』

大好きなアノ子『そうだよ！』

容赦なく詰め寄る女子達とアノ子

聞けばＡは初恋だとの事(知るかよ…)

なんですかこれ…ダイハードのマクレーン刑事ぐらい窮地に追い込まれてんですけど

私「無理無理！絶対ヤダっ！」

取り巻き『じゃあ、一週間だけ付き合ってあげなよ』

なんだよ"じゃあ一週間だけ"って

一週間で私の心が変わるとでも？いいえそれは有り得ません(倒置法)

しまいにすごい顔で泣き出すＡ

意中のアノ子に罵声を浴びせられる私

もうね…ショックですよ…例えるなら
ブスでババァの女教師に、みんなの前で散々説教された挙げ句に居残りさせられてレイプ(しかも初体験)されたみたいなね

当然タイソン・ゲイばりの鬼ダッシュで逃走ですよ、そんなもん

その後１ヶ月ほど女子からシカトされたのは言うまでもない
でも

後　悔　は　し　て　ま　せ　ん　！