-Ⅰ-

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  お父様は偶に帰って来ると、いつも違う女の人を連れていた。 勿論身の回りのことも全て女性を雇い、やってもらっている。 メイドから秘書、運転手まで女性だ。 そして、僕の家政婦である彼女も例外無く父との関係を持っている。 お母様は、お父様のそんな性格に耐え切れずに自らの命を絶った。 お母様の最期、僕を見た眼が「男なんて…」そう言っているようだった。  
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