春の7日

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ジャキッ、ジャキッ、チョキチョキチョキ 朝。不吉な音がするなと思い瞼を開けると、クレアさんが俺の鳩尾の上に座っていた。苦しい。 『ぐぇ、お、おはようございます』 クレア『おはよ。ってもう昼だけどね。皆仕事に行っちゃったよ』 ニコニコ笑いながら上からどいてくれる。俺を見下ろすようにして立ち上がった。その手には鋏が握られていた。なにそれ怖い! 『…何か御用でしょうか』 俺の今の気持ちを表すなら、まな板の上の魚。 さっきまで笑顔だったクレアさんは、無表情になっていた。 クレア『昨日はよくも、あること無いことクリフとグレイに吹き込んでくれたわね』 何故バレた!? 身の危険を感じたのでバッと身体を起こす。その時、バサリと何かが布団の上に落ちた。 『…毛?』 薄茶色の短い毛が束になってぱさぱさと落ちてくる。 それを眺めているうちに気付いたが、いつもより視界がクリアーに見えるような気が… 『俺の前髪だァァ!!!』 寝てる間に前髪切られた!クリフみたいな手口だ! 額を触ってみると、前髪はかなり短く不揃いになっていた。 クレア『あの二人は範囲外だったからこれだけで許すけど…次やったら…』 こ ろ す ぞ ? 目でそう言ってから部屋を出て行った。 それからサム太郎はしばらく動くことが出来なかった(恐怖で)
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