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「現状維持だ。俺はここに居るから、三人で見てくればいいだろ」
古川は行きたくなさげをはっきりと晒け出し、トカレフ拳銃を片手に二人の自衛官の遺体の横に陣取った。
「ったく、チキン野郎が」
そう言って下野が肩に掛けたショットガンを降ろして両手に持つと、戦車から飛び降りて歩き出す。
「古川。戦車から離れるなよ」
井手口と江原も戦車から降りると下野の後に続いた。下野がショットガンで辺りを警戒する。下野と井手口、江原は足早に歩いてファミレスの駐車場に着くと、周囲を警戒しながら入口のドアを開けた。
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