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あれは....?
古川は変哲もなかったゲーム機を凝視した。そこには決定的な違和感があった。ゲーム本体にはコントローラーは2つ繋げてあり、画面も横分割になり、2人プレイの状態で続いている。
「有村の他に誰が....」
思いを寄せて頭を整理している古川だが、人の気配を感じて目の前のクローゼットに銃を構えた。
中途半端に扉の開いたクローゼット。扉に付けられた鏡に自分が映っていた。
その後ろに誰かが居る。
両手を高く掲げた人影だと分かった時には、古川は元居た場所から飛びのいた。
「うらぁ!」
背後から掛け声が上がり、古川が立っていた場所に渾身の力で金属バットが叩き込まれる。古川は間一髪でバットを回避してみせた。
「動くな!」
古川は仰向けの状態から上半身を起こし、バットを持つ人影にトカレフ拳銃を突き付ける。立場は逆転だ
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