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結局その後、駅までで平気だと言う麻耶をカズが説き伏せ、家まで送ってもらった。
カズの話を聞いて麻耶は複雑な想いだった。
-俊哉があたしの事心配してくれるのは嬉しいけど…。
カズに悪いし、これじゃあカズと付き合ってるみたいじゃん。
俊哉も部活忙しいみたいだし、ワガママかもしれないけど、あたしは俊哉に来てもらいたいよ…。
俊哉の高校は俊哉の家から近く、俊哉は自転車で通学していた。
俊哉も部活が忙しかったが、家が近い分帰宅する時間も麻耶より一時間以上も早かった。
-学校まで迎えに来てなんて言わないけど、そんなに心配なら駅まで迎えに来てくれればいいのに…。
休みの日だってちょっとしか会えないんだしさ。
でもこれってやっぱワガママなのかなぁ。
あたしは俊哉にちょっとでも多く会いたいのに。俊哉はそうじゃないのかな…?
麻耶はそんな事を考えながら眠りについた。
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