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その日の麻耶は散々だった。
部活も全く身が入らず、先輩にも先生にも怒鳴られ通し。
授業中も先生の話は右から左へ流れていってしまう。
当てられている事にも気付かない。
誰に話しかけられても上の空。
頭にあるのは俊哉の事だけだった。
付き合って2ヶ月しか経っていないが、友達として付き合い初めてからはもう3年目。
今まで気まずくなったりしたことはあったけど、真っ向から衝突した事なんてなかった。
ましてや中学時代とは違い、会いたくても会えない。
麻耶は底無し沼を彷徨っていた。
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