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「麻耶、最近ご機嫌だよね。彼氏と良いことあったの?」
5月終わりのある日の昼休み、優ちゃんが麻耶に聞いた。
だんだんと、クラスの中でもグループが出来てきて、麻耶とカズもお互い仲の良い友達が出来た。
だが、2人がパイプになり、麻耶と仲の良い優、瑞希。そして麻耶とカズ。カズの仲良くなった修一は昼休みを一緒に過ごすことが多かった。
この日も5人で昼食を食べていた。
「え?そういう訳じゃないけど…。」
「麻耶って彼氏の話あんまりしてくれないよね。カズ君はよく知ってるみたいだけど。ちょっと寂しいよね?瑞希!」
「うん。この際今度みんなで集まって恋バナ大会しようよ!仲を更に深めるためにもさ!」
「本当に好きだよね。女の子ってそういうの。
オレも嫌いじゃないけど。な?カズ!」
「えっ…。」
麻耶とカズは顔を見合わせ、困った顔をしていた。
「あっ、2人何かあるの?実は今はカズ君と付き合ってるとか?」
「そんなんじゃないってば!
もぉ、瑞希め!
わかったよぉ…。明日なら部活ないから…」
「じゃあ、明日ね!」
「オレ、そういうのは…。」
「カズ君もだよ!」
「はい。」
カズも優ちゃんの勢いに押されてうなずいてしまった。
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