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翌日。
乗り気ではない麻耶とカズをよそに、時間はどんどん過ぎていく。
あっという間に放課後になってしまった。
教室から1人、2人と出て行き、5人だけになった。
「じゃあ始めようか。じゃあ幸せそうな麻耶からね!」
優がしきり出す。
「う、あたしから?」
麻耶に他の4人の目が集まる。
「わかったよぉ。
あたしは中2で今の彼氏の俊哉のことを好きになったの。初めての恋だったんだ…。」
麻耶は今までの俊哉とのことを話した。つい最近の喧嘩のことまで。カズのことはただの友達として話した。
みんな黙り込んでしまった。
「つまんないでしょ?ごめんね。」
麻耶が沈黙に耐えきれなくなり、口を開いた。
「感動した!」
「し、修ちゃん?」
「あたしも!何だろう。麻耶はものすごく一途なんだね。」
「瑞希?
そんなことないけど…どうしても忘れられなかっただけだよ。」
「だから最近は絶好調なんだ。
麻耶の彼氏も凄いいい感じじゃん!最初はなんでそんなヤツが好きなの?とか思ったけど。」
「優ちゃんひどいなぁ。
確かにあたしも何回か思ったけど。」
「ごめんごめん。今更だけど、せっかく部活休みなのに彼氏はいいの?」
「本当に今更だなぁ。俊哉は今日も部活だから大丈夫だよ。
次は誰が話す?」
「じゃああたしが話すね!」
優が話し出した。
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