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「オレはさ、2人みたいな純愛?みたいなのじゃねーんだよ。だからみんなひくかも。」
「修ちゃんだって乗り気だったくせに今更話さないなんてナシだからね!」
「麻耶、意外に厳しいな。」
「あたしだって恥ずかしがったんだから。」
「わかったよ!話すって。」
修一は諦めたように話し出した。
「オレはさ、結構色んな子と付き合ってきたんだよね。
何でか知らないけど、よく告られてさ。
初めて告白された時は、やっぱ嬉しくてさ、別に好きだとか思ったことなかったけど、舞い上がっちゃってOKしちゃったんだよ。
でも、あんまり知らない子だったし、クラスも違うし、第一、付き合うって何すればいいかわかんなかったから、自分から何かしたりってなかったんだよな。
ちょっとしたらいきなり相手の子が『こんなの付き合ってるって言わないじゃん!』って怒り出しちゃって、結局喧嘩して別れたんだよ。
それから告白されても断ってたんだけど、相手の子泣いちゃったりして、そういうの面倒だなぁって思ってさ。来るもの拒まずみたいな?
一応最初の子のことがあったから、オレも学習して、一緒に帰ったりもして、オレなりに頑張ったんだけどさ、どの子とも3ヵ月もたなかったかな。今も入学していきなり告白された子と付き合ってるけど、そろそろダメだな。
っていうか、2人の話聞いて何がダメだったかわかったし。
みんなオレみたいなもんかと思ったけど、麻耶も優もマジ恋愛なんだな。うらやましいよ。」
修一はそう締めくくると下を向いた。
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