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「あたしはね、今まで誰かと付き合ったことないんだ。」
「え?瑞希が?そんなに美人ならみんなほっとかないだろ?」
「告白されたことはないわけじゃないけど。
でも、好きじゃない人とは付き合えないから。
好きな人がいても、どうしても告白出来なくて。そのうちにクラス離れちゃったり、相手に彼女が出来ちゃったりして、諦めちゃうんだ。
あたしも修ちゃんと一緒で、そこまで特別好きだった人がいないのかもしれない。自分から告白しなくても平気なくらいしか好きじゃなかったのかも。
でもね、みんなの話聞いて、今好きな人にはちゃんと気持ちを伝えたいなって思った。
ダメかもしれないけど、ちゃんと伝えたい。」
瑞希は口を閉じた。その顔は晴れ晴れしていた。
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