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麻耶にとっての1ヶ月はそんな1ヶ月だった。
授業が終わり、チャイムの音で麻耶は飛び起きた。
「麻耶おはよう!よく寝てたなぁ。ってもう昼休みだけど。」
「カズ。だってぽかぽかして気持ちいいんだもん。」
「ゴールデンウイークどうだったの?俊哉と久しぶりに会ったんでしょ?」
「う…ん。」
「麻耶ー!お昼一緒に食べようよ!
あっ、カズ君もいたんだ?じゃあ3人で外で食べようよ!」
「いたんだ?ってひどいなぁ。優ちゃん。よし!外行こうぜ。」
優ちゃんは麻耶とカズのクラスメイトで、麻耶と一番仲が良い。
「いただきまぁす!」
「しかしさぁ、麻耶とカズ君は仲良しだよね。本当に付き合ってないの?」
「優ちゃん、麻耶には俊哉って言う立派な彼氏がいるんだよ。」
「もう!優ちゃん、何回も言ってるじゃん!」
「聞いたけどさぁ、麻耶忙しそうにだし、他の学校じゃ大変じゃん?
カズ君は優しいし、同じ学校だし…。」
「いいのいいの。麻耶は俊哉が大好きなんだから。
それより優ちゃんはどうなの?」
「う…ん。麻耶みたいに中学の時から付き合ってた彼氏がいたけど、振られちゃった。」
「そうなんだ。」
「だからやっぱり近くにいる人の方がいいんだって!」
「うん…。」
麻耶は苦笑いだ。
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