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”潤”は兄貴から聞いていた。
「座敷わらしなど、
古い家などに
住み着いてイタズラをする妖怪、霊、妖精などいろんな種類がいて。
江戸時代とかは、妖怪袖引き小僧なんていうのがいて
夕暮れ時になると現れては、
着物の袖を引っ張ってはイタズラを繰り返す妖怪とか、
お寺に住み着いては夜になったらお寺の鐘つき坊主を食らう鬼など。
日本以外だったら
北欧に透明になり人にいたずらを繰り返す妖精など、
特徴としてどれも透明になって人目をさけている。
又、それぞれの地域によって多種多様なんだと。
もしかしたらこの家にいるかもしれないし…」
兄貴はそんな話を”潤”にしていた。
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