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刹那の快楽を求めるだけの関係。
濡れた唇を貪り、指先が行き着く先に俺自身を入れる。
リンゴの高揚した声に、肌に、俺は容赦無く貫き、果てる。
「アイシテル…」
「………俺もダヨ」
腕の中で熱に浮かされた様に呟くリンゴを抱きしめ、柔らかな髪を撫でた。
緩やかな曲線を描く長い栗色の髪は、優しい甘い香りがする。
“愛しい”と思うから、俺はリンゴと関係を続けている。
でも彼女を“愛して”いるのとは違う。
体だけの関係。
恋人同士には決してならない。
「気持ち良かった?」
潤んだ瞳に吸い込まれる。
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