出会い

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「ひっでぇわ…。」 「うぅむ…血の匂いが凄い…」 「………。」 「ラルゴ、そこの瓦礫を退かせるか?」 「あ、はい。」 そこには、想像を絶する程の景色があった。 「手掛りも何も無いな。」 「そりゃそうだろ。こんなに滅茶苦茶だったらさぁ。」 「どうしますか?大佐。」 「そうだな…先ず、魔族が何処に向かったのか、それが分からなければ此処から動けない…」 「……此処をずーっと先…」 「…?ミラ、今なんて言った?」 「此処からずーっと先に行くの!そうすれば、魔族が居るはず…」 「何故分かる?」 「分からない…けど、何か感じるんだ…。…魔力反応…?」 「おい…魔力反応って特殊な機械を使わなければ、分かんない物だぞ?」 「ミラ…まさか、魔力反応を感知出来る能力を持ってるんじゃないか?」 「魔剣錬成師であれば、可能性はありますね。」 私に…魔力反応を感知出来る能力が…? 有り得ない…。 けど、此処をずっと先に行けば、何か手掛りはある感じがするんだ…。 「ミラを信じて、この先を行くぞ。」 「うん。」 「おう!」 「はい。」 夜明けが近いのか、東の空が明るくなってきた。 そして、それと同時に嫌な予感がしてきた。 「急がなきゃ…。」
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