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変わる日常
「……またか…」
この夢を見たのは、もう何回目になるんだろう。
毎日見てる気がする。
起きたら、私はいつも涙を流してるみたい…。
証拠に、頬が濡れてる。
「只の幼い記憶なのに…。」
そう言いながら、私は自分の右手の甲を見る。
幼い頃からある、右手の甲の紋章。
魔剣錬成師の証。
母親が憎い…けど、この紋章も憎い…
私は、この紋章があったから、捨てられたんだ…
「あ~止め止め。アホらしいわ、全く。恨んだってしょうがないのに…。私は魔剣錬成師として、魔族達を取締らなきゃ。…いや、軍人として…なのかな…。」
そう、私は今、特別な軍人として、【国家罪人取締機関】の一部にある、【錬成軍機関】という場所で軍人として働いている。
でも、この機関には私を入れて、四人しか居ないんだけどね…ν
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