6人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「運命なんかじゃない!これは自分で選んだ道なんだ。躊躇っちゃ駄目。必ず取り締まる、たとえ自分の母親だとしても。」
私は決めたんだ。
絶対に許さないって。
取り締まってやるって。
「支度、出来たか?」
「うわぁっ!…なんだ大佐か…ちゃんとノックしてよ…。」
「あぁ、すまない。早く出発するぞ。」
「場所は?特定出来てるの?」
「とりあえず、被害があった村に向かう。それからまた考える。」
「そっか。」
「……ミラ。お前、辛くないのか?」
「…え?」
「自分の母親を…自分の手で取り締まるって事は…」
「分かってる。大丈夫。自分で決めた事だから。」
「そうか…」
その夜。私達は軍を後にした。
これから、辛い試練が始まる。いつもの日常が変わり始める。
軍人として、歩み始めなければならないんだ。
最初のコメントを投稿しよう!