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+++森の中+++
ある少女が目を開いた。
ここは…ドコ?
…私は……ダレ??
ダレかガ来る??
―――ぱぁぁぁ
青年が光に包まれ、急に姿を表した。
目に付いた特徴…とても綺麗で長めの金髪だった。
そして、背中には……十二枚の…羽。
何より、急に現れたその青年はとても…冷たい目をしていた。
「…ダレ」
「声は出せるみたいだな」
妙な沈黙が続く。
そして、沈黙を破ったのは、青年だった。
「名は?」
「…ワカラナイ」
少女の話し方は片言だった。
「ところで…何用?」
「…私がお前に住む場所と名を与えてやる、私の元に来い。」
「…?ナゼ」
「お前の力が必要だからだ。」
…チカラ?
私ソンナモノない、と言おうとした。
「私達にとても必要な力が…君にあるんだ、共に来て欲しい。」
「………タノミ、ある」
「頼み?」
「ソノ姿…偽りにミエ「…そのとおり、さ」
少女の言葉を途中できり、話をし始めた。
そして光を放ち、青年は少年の姿へと変った。
「僕が欲しいのはその君の見抜く力さ、いや…それ以上の力が…」
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