『スローモーション』

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  てくてくと道路を歩いていると すぐに友達の家の所まで来た。 すると 道路の向こう側で 友達がこっちに向かって手を振っている。 「美雪ちゃん!早く~!」 私は 左右を確認しながら横断した。 右から来る車はいない。 左からは? あ!バスが来る。 でも急いで渡れば大丈夫! 幼い私は走り出す。 もう少しで渡り切る所で 私が左を向くと 目の前には大きなバスがあって… じわじわと まるでスローモーションのように近付いて来た。 危ない!! 私の記憶は ここまで。 気が付いた時には 病院のベットの上で… 意識を取り戻した幼い私が 最初に思った事は 「なんでビニールハウスの中にいるの…?」 かなり重症だったらしい。    
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