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『お前が見せてくれれば、俺は今後一切お前の言いなりになってやる。』
「俺の言いなり?」
『そうさ、言いなりだ。お前達人間共には永遠に得る事の出来ない力が俺にはある。その力はお前の物になるって事だ。』
「そんな物はいらない!それより俺の中から出ていってくれ!」
『つれない事を言うなよ。やっと見つけた宿り木だぞ?そう簡単に出られるか。』
新はしばし考えた。
このままでは自分は一生こいつの影に怯えて暮らさなければならない。
出て行ってくれないとなれば、後はやはり言いなりにさせるしかないようだ。
殺しをさせなければ、問題はないかもしれない。
又、自分の中にいては大好きな殺戮が出来ないと悟れば、自分から出て行くかもしれない。
「解ったよ。俺がお前に愛を見せれば、言いなりになるんだな?」
『ああ、約束しよう…くっくっくっ。』
「決まった。」
『おぉっと、待ってくれ。』
「何だよ?まだあるのか?」
『賭けなんだから条件は50/50と行こうや。』
「え!?」
『つまり、お前が愛を見せられなかった時の話さ。』
「そ…それは。」
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