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『まさか、それはダメなんて言わないだろうな?』
「い…一体どんな条件なんだ。」
恐る恐る問いただす。
そいつは簡単に言ってのけた。
『俺の負けの反対さ。』
やはり…
「俺がお前に乗っ取られるって事か!?」
『何か問題でもあるのか?別にお前の命が欲しい訳じゃない。お前は今まで通り生きられるんだ。』
「しかし…そうなればお前は手当たり次第に殺し捲るんだろ?」
『お前が勝てばいい話しだろうが?それともさっき豪語した台詞は大嘘か?』
最初からこれが狙いだったのか…
そう思わせる程、この賭けは断れない状況になっている。
受けるしかない…
「………よし。」
『お?気持ちを固めたか?』
「固めるも何も、受けざるを得ない状況じゃないか。」
『くっくっくっ、そうだな。』
「思惑通りにはさせないからな!」
『まぁ、せいぜい張り切ってくれ。楽しみにしているよ。』
余裕とでも言いたげの口調だった。
果たして、新は奴に愛を示せるのだろうか…
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