第二章

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読んで苦笑いが出た。 もっともだ。 自分からメールなど、まず今までした事などないのだから… 言い訳の返信をしようかとも考えたが、それも何だか照れて止めにした。 『会った時に話そう。』 車内アナウンスが次の駅を告げていた。 ホームに電車が勢いよく滑り込み、ドアが開く。 ホームに降り立つと目の前には美樹の笑顔があった。 乗り込む車両は何時も決まっていて、美樹もそれを把握している。 予めその場所で待っていた訳だ。 「みっ、美樹!?」 改札までに気持ちの準備を整えるつもりでいた新は、少々動揺した。 「時間通り、何時もの電車ね!ふふっ。」 美樹と会う時は平日は何時も夕方6時だ。 6時に間に合う為にはこの電車でないと間に合わない。 美樹はそれを知っていた。 「なに、驚いてるのよ。何時もこの電車でしょ?」 「いやっ、そう言う意味じゃなくて…」 出鼻を挫かれた様で、しどろもどろになっている。 「今日はなんなの?急に。」 そう言った美樹の言葉にかぶさる様に、久しぶりにあの声が聞こえた。 『こいつか?』
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