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電車を降りた途端、びっくりする程目を見開き立ち尽くす新を目の前にして、美樹は不思議そうに顔を覗き込んだ。
「…どうしたの?」
その言葉は新には届いていないようで、全く違う台詞が彼の口を突いて出た。
「違う!…いっ、いや違わないけどまだなんだ!」
「?」
美樹には何の事だか解らない。
勿論、あの声に対しての返答だが…
「新、どうかしたの?」
美樹は心配になり、肩を揺すった。
そこで我に返った新は、目の前で困惑している美樹に気が付いた。
「みっ、美樹!?」
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