第一章

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これはやはり自分の仕業なのだろうか… 新は急いで着ている服を脱ぎ捨て、シャワーを浴びた。 手にこびり付いた乾いた血糊を丁寧に洗い流し、タンスの奥から新し目のシャツを引っ張りだす。 大急ぎで着替えて表に出た。 通路からは先程より現場が良く見えた。 遺体の主に見覚えはなさそうだ。 「なんか人相の悪い人だなぁ…」 更に遺体を凝視して、新は後悔した。 「げぇ!見るんじゃなかった!」 死因は明らかだった。 腹の辺りが裂けて、内臓が飛び出している。 自分がやったと仮定すると、右の手で相手の腹を突き刺し、中の物を引き出したという事か… そんな芸当、とてもじゃないが出来ないと思った。 「うわぁ…やなもんみちゃったなぁ。」 気分が悪くなり、一旦部屋へ戻る事にした。 部屋へ帰るとポケットから携帯を取出し、勤め先へ電話をかけた。 「ああ、秋津ですが…あの…今日、ちょっと気分が悪くて…はい…え?いや、違いますよ二日酔いじゃないです…実は家の前で殺人事件がありまして…はい…色々ちょっとあるんで…はい…そういう訳なんで今日は休ませてください…はい…じゃぁ、よろしくお願いします。」
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