『 臓 』

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  何か臭いませんか。 何か見えませんか。   憎くて恨みがましく 美しい「念」を貴方は 持っていませんか。   極楽など要りません 今はこの恨みだけを 抱いて貴方のそばに 居たいのです。何故 こんなに儚い一生を 選んでしまうのか。   軽い友情等数知れず 薄い日常等そんなの あの頃から知ってる   白濁とした美しい色の 貴方の腸。何故そんな 悲しい眼で私を見るの   哀れみは私に向けられ のた打ち回る苦しみ。   誰も赦しちゃいけない 見てはいけないもの。   禁断かつ恋の終わりは 契灯が消えた時。ねえ 貴方の眼は私を赦して はくれないのですか?  
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