第一章 父、再婚する

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授業中、休み時間、昼休み…気付けば彼女を目で追ってしまう。 そんな彼女はこちらの視線をかえりみず、ただ本を読んだり何人かの友達と話したりしている。 そんな彼女を見ては幸せを感じている今日この頃。 放課後 「佑樹!ゲーセン寄ってかねー?」 シンが誘ってきた。 「ゴメン!今日予定があるんだ。」 僕は片手で、ゴメンのポーズをしてシンの誘いを断った。 今日は父親に大切な用があるから町のレストランに来いとの事だった。 「そうか、仕方ないな。また今度な。」 そういってシンは鞄を手にとり 「途中まで帰ろうぜ。」 と、言ってきたので 「ああ、いいよ。」 と僕も鞄を手にとり、教室を出た。
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