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文化祭の後夜祭。誰もいない教室。センパイと二人きりで次々に打ち上がる花火を眺めていた。僕は、今にも破裂しそうな心臓を必死に宥めながら、そして震える口で言った。
「――センパイ、あの...」
今日こそ、いうんだ。
「シンジ...」
センパイが僕を抱き寄せた。頭が真っ白になる。
「???」
「――好きだ。お前が。男同士だし、お前が迷惑がると思ってて..ずっと黙ってた...」
「――センパイ...」
「嫌か?」
センパイのイジワル...僕が「嫌」と言わない事知って...
「セ...パイのことが...す...」
「ん?全然、聞こえない」
センパイが耳元で囁いた。やだ...のぼせそう...
「――センパイが好き!」
緊張が解けて、足がふらつく。僕はセンパイに必死でしがみつく。
センパイは笑って、僕にキスをした...
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