新しく溶ける雪

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「お疲れ~!今日、見学2人いるから」 「蘭さん。お久しぶりです」 「久しぶり、紅葉ちゃん」  編集長の所にやってきた人…その人が紅葉さんだった。  綺麗な黒髪に身長は170はある長身美女だった。  紅葉さんは私を見るなり表情が一気に変わった。 「そちらは?」  明らかに負の感情だった。 「紹介が遅れたね、この子はうちの所でアルバイトしている子だよ」 『ヒカリと言います』 「そう!私は紅葉宜しくね」  さっきの表情から一変して、私にも編集長に向けた笑顔を見せてくれた。  そして優しく握手をしてくれた。 「じゃあ、仕事に戻るわね」  軽くお辞儀をしてその場から離れた。 「彼女は匠の奥さん。俺の側から離れるな」  編集長は再度私に言った。
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