溶けた雪

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 もう、どうでもいい… 『ヒカリ…』  髪に触れていた手を掴みヒカリの顔を見る。そのまま押し倒そうとした…。 「はい、終わり!ご飯にしよう」 『ああ…』  我に返りテーブルへ近づく。バカさ加減にため息が出る。 「今回だけは、目をつぶる」 『ヒカリ…』 「押し倒したら返り討ちにするからねっ!」  いつもより1トーン低い声で言った。それからは、いつもと変わらない声・話しだった。  片付け位はやろうとしたが、ヒカリがさっさっとやってしまい出る幕が無かった。 「じゃぁ、帰るね」 『ああ、ご馳走様でした』  コートを着てブーツを履くと急に向きを直した。 「洋二!」  突然…  キスを…  された。
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