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「なんでわかってくれないんだよっ!」
俺は、そう叫ぶと、テーブルを強く叩いた。
「別に、夢を反対しているわけじゃない。ただ…高校卒業してからでも遅くないと思うの。」
母の言葉を信用できなかった。何よりも、自分の思い通りに行かない事が悔しい。
「もう…いいよっ!」
乱暴に席を立ち、部屋を後にする。
「まー君!まだ、話しの途中でしょ?どこ行くのっ!」
母も後を追って来た。
階段の所に用意してあった荷物を取り上げ
「出て行くっ!」
と吐き捨てる。
「出ていくって言ったって、どこに行くの!」
腕にすがってくる、母。
「うるさいな!離せよ!」
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