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「お前の様なバカな強盗にはとことんバカをやってもらおう!」
そう言った後ニヤリッと不敵な笑みをうかべ、動かなくなった強盗に近付く。
誰も動かないなか独り言を言ってるってなんか俺キモいな……。
「近くでみるとキモい顔だな、覆面ぐらいしろよ」
そんなキモい俺よりこいつの顔の方が遥かにキモい。
そして、いよいよ作業に取り掛かる、強盗にとっての最悪のシナリオ作りだ。
まず、銃の弾を抜く。
そして、投げる体制に入っている強盗から手榴弾を取り。
手榴弾のピンをはめ直し、元にもどす。
ほかに武器がないか確かめる。
弾が数発あったのでそれを処理し、和志の所に戻る。
こんなチカラ使わずに終わらすのが俺に取っての最高のシナリオだったのに……俺の計算違い……いや、まだまだ未熟なだけか。
「ま、このぐらいでいいか! ……よし」
そして、指を擦り合わせる。
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