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ガシャーン! っとガラスが割れる音と共にそこから何かが入ってきた。
そして、その何かは爆発し、強い光を放つ、たぶん閃光弾だろう。
警察は強行策に出たらしい。
外で強盗に向かってぎゃーぎゃー交渉人らしい人がさっきまで騒いでいたが、俺達のせいでそれどころではない強盗が応答しなかったからだろう。
「「うっ、まぶっ!!」」
二人で同時に叫ぶ。それにしても、妙にタイミングのいい突入だこと。
閃光が止んだのを合図に警官がなだれ込む。
「カクホー!」
何も抵抗出来ずに捕まる強盗。
手に持った拳銃をカチカチしているが、何かが飛び出すわけでもなく。
警察は防弾チョッキくら着ているというのに。
てか、銃口が俺に向いていたのは気のせいだよな……。
「確保しました!」
強盗に手錠をかけた警官が張りのある声で叫んだ。
窓際に居た上司らしい警官がうむっと頷き、顎で運び出すように指示をする。
顎でこき使われるとはこれの事であろうか。
あの上司は俺の嫌いなタイプだろう……どーでもいいか。
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