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一部始終を
隣で見ていたジュンが
「あっーー!!」
と、叫んだ。
「あれお前が
ずっと大事にしてた指輪じゃん?なんで捨てたの?」
ジュンはあれが
タクとお揃いの指輪だってことを
知らない。
「いいのいいの。」
本当は泣きたかった私だけど
ジュンの手前、
笑顔で
何ともない様に振る舞った。
するとジュンは
少し顔をゆがめて…
「…大切な指輪だったんだろ?」
と少し真剣な表情をした。
きっとジュンは気づいてたんだ。
私があの指輪を
大切にする理由を…。
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