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『‥‥‥その事が水鯨に"復讐"という行動を取らせたのだ。そのため、本来悪い者はあそこにいる大名なのだ。』
そう言い終えると、大名に向かって大剣を高々とかざし、こう言い捨てた。
『人道を背きし、悪しき者よ!貴公はやはり裁かれなくてはならない!!』
それを聞くと、大名は自らの非を認め、水鯨に謝罪した。
甲牙は口笛をして部下を呼んだ。その部下達は大名を縛り、牢獄へと連れて行った。
大名がいなくなり、甲牙にありがとう、そして済まなかった、と言い残し、水鯨は息を引き取った。それを静かに、しっかりと見届けた。
───城の外、そこから城の様子を伺うと、何日か前の戦跡があり、それを修復している者達が見える。
カカシはあの戦いの記憶を辿り、水鯨について考えていた。そこにガイ、紅が来た。
『カカシ!!何考え込んでる?このライバルにして命の恩人に話してみろ!!!!』
ガイは来た早々、熱く熱く話しかけてきた‥‥。紅はそれを笑って見ている。
だがカカシは、真剣な顔を崩さないで呟いた。
『アイツは"大切なもの"を守ろうとしただけだった‥‥‥だけどそれが少し遅すぎたのかもしれないな。』
『カカシ‥‥。』
紅が心配そうな顔したそんな時、
『ダイナミックエントリー!!!!』
ガイがカカシに蹴り込んで来た。カカシはそれを受け止める
『なにすんの?!ガイ!?』
不意をつかれたが受け止めるとはさすがは我がライバル、とガイは言った後、
『カカシよ、あの時の"雷切"は凄かったぞ!!今度は俺に向かってやってみろ!!!!そうすればスッキリするはずだ!』
‥‥‥少しの間が開き次の瞬間、カカシと紅は笑った。ガイなりに心配してくれている、それが嬉しくもあり、おかしくもあった。そういえばと、カカシはガイに聞く。
『さっき"雷切"って言ってたけど何だ?それ。』
それにガイはこう言った。
『"雷"を"切"った‥‥‥だから千鳥ではなく"雷切"と呼んだ方がよいであろう。響きもいいしな!』
なるほどとカカシは納得した後、
『そういえば"これ"喰らってくれるんだったな?行くぞ、ガイ!!!』
そう言い、右手を構えた。ガイはさっきのは冗談だ、と辺りを逃げ回っていた。
‥‥‥こうしてカカシ班の任務は終了。そしてカカシ唯一のオリジナル技"千鳥"にもう一つの呼び名"雷切"がついたのであった。
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